インターネットリテラシー

インターネット集客の前に知ってほしい大切なこと
トラブル回避のための『インターネットリテラシー』

インターネットの正しい利用法

スマートフォン等の普及で、いつでもどこでも気軽にインターネットを楽しめるようになりました。
SNSの利用者も爆発的に増え、情報を受け取るだけでなく、誰もが簡単に発信することのできる便利な世の中になった反面、使い方を誤ると思わぬ被害に遭遇したり、あるいは他人に害を及ぼしてしまう危険性も少なくありません。

インターネットリテラシーとは、「インターネットを理解し、正しく利用できる能力」のことです。
もはやインターネットが生活に欠かせないツールとなっている現在、違法・有害コンテンツや嘘の情報も増える一方です。
セキュリティーやプライバシーは最重要課題であるにもかかわらず、従来の単なるエチケットやマナーでは対応しきれなくなっているのが現状です。

インターネットの便利さとともに、その脅威やルールを理解してトラブルを回避し、情報や事象を適切に判断・運用することが必要不可欠です。
コンピュータ端末やインターネットの「仕組みの知識」も重要ですが、それ以上に「どう行動するか」が問われています。
思わぬ事件や事故に巻き込まれることのないように、インターネット歴が長いからネットリテラシーはよくわかっているという人も、今一度、見直してください。

  1. 情報を鵜呑みにしない!

    インターネット上にある情報は、正しいものばかりとは限りません。
    嘘やでたらめ、誤報なども多く、意図的にねじまげた情報を拡散させようとする事例すらあります。
    自分が必要な情報は、できるだけ信頼できる情報元から入手した上で、その真偽や正誤を判断しようとする姿勢が必要です。

    よくわからないフリーソフトやアプリはダウンロードしない!

    便利なフリーソフトやブラウザのアドウェア(プラグイン)、スマホのアプリはインターネット上に多数あります。
    無料で簡単にダウンロードして使えるようになっていますが、中にはウイルスやスパイウェアが含まれた、悪質で危険なモノもあるので、注意が必要です。
    ソフトウェアは、簡単・安価という理由だけで容易に手に入れるのではなく、信頼の置けるところからダウンロードもしくは購入して使ってください。

    スマホアプリに関しては、審査後に配信される公式ストアからダウンロードできるため、比較的安全ですが、それでも100%とは言い切れません。
    ダウンロードをする前に、レビューやインストールされている件数を確認しましょう。

    ソフトウェアのインストールは、あくまでも自己責任で行ってください。当社でサポートすることはできません。

  2. セキュリティは厳しく

    無料のコンテンツや広告などをクリックして、個人情報を簡単に入力していませんか?
    すぐにわかりやすいパスワードを設定して、雑な取り扱いをしていませんか??

    自分ではそのつもりがなくても、公開すべきでない個人情報をネット上に流してしまっていることがあります。
    自他を含めたプライバシーの問題にも関わってきますが、SNSに上げたたった1枚の写真から、そこに写っている人の住所や名前などが特定できることもあるのです。

    コンピュータやスマホで「常にネットとつながっている」ことは、「自分の家の玄関を常時開け放している」ことにも例えられます。
    大切なものが家の中から勝手に持ち出されたり、侵入されたりすることがないように、セキュリティの意識はしっかりと持ちましょう。

  3. プライバシーの問題

    スマホが普及したことで、自分や他人の写真を日常的にSNSに投稿する人が増えました。
    2.のセキュリティでも書きましたが、顔がはっきりわかる写真や位置情報が含まれた画像などは、個人を特定できる情報なのです。
    また、インターネット上にアップされているということは、どこの誰でもその画像を使用できるということでもあります。
    例えば、自分の顔写真が知らないうちに海外のアダルトサイトに貼られている、という可能性もあるのです。

    家族や友人・知人(お客様も)の写真をアップロードするのは簡単ですが、写っている人の許可はもらっていますか?

    その写真を見るのは自分の知っている人だけとは限りません。
    世界中の、まったく見知らぬ(時には悪意をもった)他人が見ることもできるのです。
    画像の投稿は慎重に行いましょう。

    著作権のこと

    個人でブログを運営する方が増えています。
    他人のサイトから文章を引用したり、画像をキャプチャして転載することもよくあると思いますが、その際に「著作権」について充分意識しているでしょうか。
    違法にアップロードされた音楽や映画・マンガ・アニメ等、それらをダウンロードすることも法律で禁止されていることは、よくご存知でしょう。
    とくに2012年以降は厳罰化されていて、違反者は逮捕される可能性もあるとのこと。
    インターネット上で何気なく拾ってきた情報、他サイトにあるイラストや画像。
    これらについても、そのまま勝手に使用すると、上記と同様に著作権を侵害する恐れがあります。
    Webコンテンツや記事を引用することは簡単にできてしまうのですが、気づかないうちに他人の著作権侵害という違法行為を行っていることも多いのです。
    著作権は、かなり広範囲におよびます。「これくらい…」と安易に考えていると、裁判沙汰になる場合もあるので、無断転載にならないように注意が必要です。

    「著作権」以外に、写真を扱う際には「肖像権」というものもあるので、注意しましょう。

  4. その情報、公開して大丈夫ですか?

    誰もが簡単にインターネットで情報発信できるようになりましたが、その分トラブルも増えています。
    情報には「ネットに公開してもよい情報」と「公開してはいけない情報」があります。
    サイト運営者だけでなく、SNSでの投稿をする人、それを閲覧する人、すべてが知っておくべき大切なことです。

    インターネットで調べてわかる情報は、すべて公開しても問題はない、という考え方が基本にあります。

    例えば、twitterの投稿はインターネット上で検索が可能、誰でも閲覧することが出来るものです。非公開という形をとらない限り、シェアしたりブログに貼りつけることは自由といえます。
    しかし、個人に送られたメール等については、送信者が閲覧を許すのは受信者に限定しているわけですから、その内容を無断で公開することには問題があるのです。

    逆に言えば、SNSで誰もが見られる状態で発信した情報は、どこかで引用され公開される可能性がある、ということです。
    だからこそ、間違った情報や、誰か(何か)を誹謗中傷することになりかねない発信にならないように注意すべきですし、ネットで公開されているからといって、むやみに拡散してよいものかどうかを慎重に判断しなければなりません。
    よく考えて行動することが大切です。

    また、仕事上で知り得た情報も、安易に許可なくネット上で公開すると罰則を受ける場合があるので、注意しましょう。

整骨院向けの法律の話

整骨院・接骨院でお客様に行うサービスは、法律で認められた「医療類似行為」であり、医師が行う「医療行為」とは明確に区別されます。

国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」「柔道整復師」は、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律(通称あはき法)」および「柔道整復師法」に則ることが定められています。

また、整体院で行われるものは、法律には基づかない医療類似行為ですが、人の健康を害する恐れがない安全なものであれば開業可能と理解され、開業が認められています。

いずれにせよ、人の身体に直接大きな影響をおよぼす行為を行うわけですから、守るべきルールが厳しく定められています。
特に広告表現については、見る人に誤解や不利益を与えることがないように、法律によって規制がかけられています。

医師法

例えば、病院を連想させる、もしくは病院と間違ってしまう名称や表現は使用できません。

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関わる法律(薬機法)※旧薬事法

例えば、サプリメントなど健康食品を扱う場合に、医薬品と間違われないように注意する必要があります。

不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)

例えば、商品やサービスを宣伝する際の表現方法には注意しなければなりません。
上記の法律については、こちらでも詳しく説明しているのでご確認ください。

医療サービスの利用者が、正確な情報を受け取り適切な選択が行えるように、不当な広告や誤解を生むような広告を禁止しているのが「医療広告ガイドライン」です。
2018年には、十年ぶりに大幅に改正されました。

インターネットで情報がやり取りされることが一般的になるにつれ、今まで医療広告規制の対象外であったホームページにも、規制が及ぶようになってきています。
グーグルがインターネット情報の良し悪しを判断する際にも、そういったことは影響しているでしょう。

ホームページやブログにおいても、見る人に誤解を与えない、法律違反をおこさないための対策をとっておくことが重要です。