「当たり前」は危険⁉サービスを考える時に意識したい6つの常識の罠

2017年07月25日

こんにちは!
ポータルズへの通勤は、
駅から約徒歩20分坂道を上るので
毎朝汗だくの道産子田中2号です。
(なのに全然痩せない…)

さて、ポータルズでは各チームが企画した

・動画作成サービス
・スタッフ紹介テンプレート販売
・Q&Aテンプレート販売
・Before→Afterテンプレート販売

など新商品・新サービスがスタートしています。

新商品や新サービスを考える際に
顧客が「何を求めているのか」ニーズを探ることは
とても重要ですし、皆さんよくご存じだと思います。

ただ、アイデアを精査していく段階で
「常識的に考えて、AよりBが求められているだろう」
判断をしないといけない場面があると思うのですが、
この時に「当たり前」と決めつけて判断してしまうと
「予想に反して全く売れない」という事態に
陥ってしまうことがあるのです。

人間の心理は常識では計れないことが多く、
時には非常識な行動をとってしまうんですねー。
気を付けたい6つの常識の罠について説明したいと思います。

(1) 人は「完全」を求める

→実際は「完全」よりも「欠落」を求める

 例えば、我が家でも大活躍のロボット掃除機のルンバ。
 このルンバ、単純な「掃き掃除」しか出来ません。
 単機能特化型の掃除機です。

 日本のメーカーがロボット掃除機を開発しようとすると
 「すべてのお客様に満足のいくものを」と考えて、
 あれやこれや色んな機能を搭載しようとして、
 上手く商品化できなかったと言われています。

 共働き家庭が増えてきているので、

「平日は掃き掃除だけでOK!
  拭き掃除や細かい部分は目をつぶって土日に!」

 という考え方の人のニーズと合致したんでしょうね。
 世の中、完璧主義の人ばかりではないということです。

(2) 人は「簡単」を求める

→実際は「簡単」よりも「手間」を求める

 仕事帰りに夕飯の買い物でスーパーに寄ると、
 楽しようとして、ついお惣菜に手が伸びそうになりますが

 「手抜きしてる感じがする」
 「栄養価が偏ってそう」
 「添加物が入ってるかも」

 と罪悪感を感じてしまいます。

 同じように感じる主婦が多いのか、
 オイシックスやヨシケイなどの宅配献立キットや
 Cook Doやうちのごはんなどの合わせ調味料など
 「ひと手間」加えるだけで完成する料理が人気です。

 出来合いの総菜を買う方が「簡単」ですが、
 「ひと手間」をかけることで罪悪感を和らげているんですね。

(3) 人は「価格」で判断する

→実際は「価格」よりも「損得」で判断する

 人は得をした時よりも、
 損をした時の方が感情への影響が2倍以上も大きいと言われています。
 なので、利益を得るよりもリスクを回避したがる傾向があるのです。

 キャッチコピーを考えるときは、
 「今だけ20%OFF」と低価格をアピールするだけでなく
 「期間限定!損したくないなら今すぐ予約!」のように
 リスク回避を促すアピールもするとより効果的です。

 「ダイエットで失敗したくない方へ!」
 「後悔しない!交通事故治療」

 など、”失敗したくない”、”後悔しない”
 というワードもリスク回避を想起させるのでおすすめです。

(4) 人は「地域」を求める

→実際は「地域」よりも「世界」を求める

 地域ビジネスをしていると、エリアの特性に合わせて
 差別化した商品・サービスを生み出そうとしがちですが
 実は地域性関係なく世界共通の普遍的な物の方が
 ニーズがあることもあります。

 あの、クマもんのキャラクターデザインをした
 クリエイティブディレクターの水野学さんは、
 差別化しすぎて定番・王道の商品がなくなって
 しまっている現象を”市場のドーナツ化”と呼んでいます。

 地域限定で大ヒットするような商品もありますが、
 差別化し過ぎには注意しましょう。

(5) 人は「仮想」を求める

→実際は「仮想」よりも「実感」を求める

 最近は、実店舗よりネット通販の売上の方が
 拡大してきていますし
 VR(バーチャルリアリティ)ゲームも市場の中心に
 なるだろうと言われていていて
 時代は変わったな~と思うことが多いのですが、
 「実感」を求める人の方がまだまだ大多数なのです。

 ダイソンの掃除機がゴミのたまる部分を透明にしているのは
 「吸引力が変わらないから、こんなにゴミが取れるんですよ!」
 ということを視覚に訴えて実感させてるんですね。

 視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感に訴えると
 実感がわいて効果的です。

 例えば、ビフォーアフターの写真を撮って
 施術前・施術後の違いを実感してもらったり、
 ホームページに掲載するのも視覚に訴える方法ですよね。

 自分の姿勢って客観的に見る機会がないので、
 写真を撮られると「人からこんな風に見えてるの!?」と
 ショックを受けることがあります。
 巻き肩の私は、自分の後ろ姿の写真を見て
 「ゴリラみたい!!」と厳しい現実を突き付けられました…(涙)

(6) 人は「自由」を求める

→実際は「自由」よりも「拘束」を求める

 選択肢は多ければ多いほど、自由度が高くて
 納得のいく結論が出せそうなものなのですが、
 実は多すぎると選べなくなり、「選択しない」
 という選択をしてしまうのです。

 私がマイホームを建てた時は自由設計だったので
 最初は「好きにできるってステキ~」と
 浮かれていたのですが、
 壁紙・外壁・屋根・ドア・フローリング…
 全て決めなければいけないので、最後はもう
 「誰か代わりに決めてくれ!!」という状態になりました。

 施術のコースやメニューをたくさん用意する方が
 患者様のためになる、と思っても結局選べなくて
 「選択しない」ということになりかねません。

 また、人の記憶力で覚えられる選択肢の数にも
 限界がありますので、4つ程度に絞り込んで
 提案してあげると、選びやすくなります。

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いかがでしたか?
皆さんは6つの常識の罠にはまっていませんでしたか?

商品・サービスを新しく考えたり、
見直したりする際に意識してみてくださいね。

宮内シャチョウの編集後記

みなさんこんにちは!
ポータルズ宮内です

なるほど、今日のメルマガ
面白かったですね~。

思い込みの眼鏡をはずして
商品やサービスを見直すのもいいですね。

ところで、もうすぐ夏休みなんですね!
ポータルズは8月15日までお休みとなります。

ということで山の日も含め5日間・・・
私、何の予定もはいってないし!

オススメのセミナーなどありましたら
教えてください(^^)/

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