クレーム心理

2020年07月1日

こんにちは、ハナです。

 
私の回あるある、しょうもない与太話から始めたいと思います。
 
私が学生だった頃、創作居酒屋でバイトをしておりましたら、
父と娘らしきお客様が大声で口喧嘩をしておりました。
 
聞こえてくる限りはどうやら、
「メイクを直そうと娘がテーブルに置いたつけまつげを
ゲジゲジと見間違え、父がメニューで袋叩きにした」
という、それはそれはくだらない理由だったわけですが
 
あまりの大声に見かねて注意しに行ったところ、
それまで面倒そうに黙っていた母親が急に口を開き、
 
「あのぅ…この活け造り死んでるんですけど、
変 え て も ら え ま せ ん ?」
 
本当に理不尽で平和な世の中ですね。
ちなみに、一部始終を見ていたバイト仲間は肩を震わせていました。
 
***********
 
さて、何の話がしたかったのかと申しますと(笑)
これを読んでくださっている方の中で、これまで
働いてきた中でクレームというものを受けたことの
ある方はいらっしゃるでしょうか。
 
おそらく0ではないと思います。
 
お客様と接する以上、どんな職種であっても
つきものなのがこのクレームですよね。
 
特にこのピリピリしたご時世、接客業の友人からも
以前よりも理不尽な人が目立つ気がする…という声を
聞いたりもしました。
 
『クレーム=怒り』であることが多いため、ぶつけられると
どうしても精神的な負担を感じてしまいます。
 
特にクレーマーと呼ばれる人に関しては、
厄介者とまで認識してしまいがち…
 
けれど、目を向けるべきはその場の状況だけではなく、
クレームに至るまでの顧客の心理変化なのかなと思います。
 
多くの人は、ただ単に損失対応を求めたいのではなく、
「楽しみにしていたのに(期待していたのに)ガッカリさせられた」
という気持ちからクレームに至るのではないでしょうか。
 
心理学的に、怒りは『二次感情』と呼ばれます。
その裏には必ずと言っていいほど別の感情が隠れており、
元々は別のネガティブな思い(落胆・心配・悲しみ等)が
怒りに変わっていくのだそうです。
 
ですから、まずはこの「一次感情」をこちらが理解して寄り添う
姿勢がクレームを収束に向かわせる要ではないかと思います。
 
「マニュアルどおりに正しく対応しても、なかなか
お客様の怒りが収まらない」というケースはよくありますが、
これは「自分の気持ちを分かってもらえない」という悲しみや
不甲斐なさから怒りを増幅させているのかも知れません。
 
以前のメルマガでお話した『傾聴力』
覚えてくださっている方はいらっしゃるでしょうか?
 
傾聴に耳と目と心という字が入っていることに倣い、
『五感をフルに使って、心を込めて相手の話を聞く』
 
たとえ相手がどんなに怒っていたとしても、
“怒りに繋がる前は何を求めていたのか”を冷静に判断することに
徹してみると、良い方向に向かうかもしれません。
 
大切なのはクレームを早く終わらせることではなく、
クレームから何かを学びとること…ですね*
 
まあクレームはないに越したことはありませんが(笑)
 
 
ああ、当時10代だった自分がこういった考えを少しでも
もつことができていたら、あの時のファミリーにあんな……
おっと今日はこの辺で。
 
本日のあとがきのいまこです。
 
え…あの時のファミリーに、このあと
どんなことが起こったのでしょう…!
 
今の明るく温厚なハナさんからは
想像できないので
あとでこっそり聞いてみようと思います(笑)
 
患者様と対面していたり
スタッフ一丸となって
仕事をされている中で
 
人間同士なので
体調が良くないことや
気分がすぐれないことの影響で
理不尽だなと思われる出来事が
起こるかもしれません。
 
突発的におこった出来事があった場合
「傾聴力」で対応していけると
平和で素敵ですね。
 

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