ある、夏の一日…

2016年06月7日

こんにちは!
ポータルズの岡崎です。

気持ちの良い日が続きますが、
すぐにじめじめと梅雨ですね。

雨と言えば…。

宮内列伝は全天候型、
雨でも晴れでもネタは
沢山あります!

あれは、高校1年生の夏休みです。

夏だと言うのに、
小雨が続き肌寒い日でした…。

一人で家でゴロゴロと有意義な時間を
過ごしている所に1本の電話が鳴ります。

「あっ、良かった、私今広島!
 初乗りのお金しかないから、須磨駅で…。」

ピィー…

「アッ、電話が…」

ガチャン

話の途中で無情にも
公衆電話がきれてしまいました。

しかし、私には十分解りました。

確か、夏休みに宮内が広島の無人島に
遊びに行くと言っていたこと。

無人島なので、
あまりお金も要らず楽しめる
と豪語していたことを
覚えていたのです…。

だからって、
電車賃ぐらい計算して持っていかない?

そう思いながらも既に私はパニックです。

須磨駅?
地下鉄沿線に住んでいるので
須磨駅なんて、行ったことないかも?

でも場所はわかる。
須磨水族園や須磨ボウリングがあって、
近くまでは良く行く。 

取りあえず、
バスに乗れば何とかなるかも。

お金はいくらいる?

高校生の私が持っているお金なんて
たかが知れています。

広島からなら、何時に須磨に着く?

どうしよう…。

とりあえず、近所のおっちゃんが
JR時刻表を眺めていたのを思いだし、
近所のおばちゃん家にかけ込みました。

あの分厚い時刻表を
おばちゃんと二人で見ましたが、
さっぱりわかりません。

おばちゃんいわく、

「大体、カオリのことやから、
 ほんまに広島駅からかぁー?」

「あっ、ほんまや、広島やけど、
 広島駅とは言わんかったわっ!!」

結局、
いつ須磨に着くかもわからなかったのですが、
とりあえず須磨駅行きのバスが
30分後なのでそれに乗って行くことに。

お金もおばちゃんに借りようかと思っていたら、
近所におしゃべりに行っていた祖母が帰宅。

祖母も慌てて、
お金を握らせてくれバスに飛び乗りました。

気がつけば、
小雨が降るのに傘も持たず、半袖でした。

10時少しのバスにのり、
須磨駅に11時頃に着きました。

ブルブルと寒いなか、
閑散とした須磨駅に一人立っていました。

待っても待っても
姉は帰ってきません。

一人でいつまでも待っている私に
駅員さんが声をかけてくれました。

「須磨駅の改札で約束しているけど、
 須磨駅の改札ってここだけですよね?」

と尋ねると

「山陽の須磨駅があっちにあるよ」
「JR須磨ではなく、山陽だったかも!」

雨のなか、山陽の須磨駅に走りました。
でも、姉はいません。

携帯電話もない時代でした…。

JR須磨駅と山陽の須磨駅を何度となく
往復しました。

日も暮れかけ、
不安も寒さも限界になった頃に
ようやく姉の顔が見えました!

「よかった!鈍行しか乗れへんし、
 ドキドキしたわ~!お腹減ったし~」

と、のんきに出てきました。

祖母から借りたお金を姉に渡すと、

「えっ?これだけ、パンしか買われんし、
 タクシーにも乗れへんやん!」

「私だって、昼も食べてないわ!」

との怒りよりも、
ただただ無事に会えた事でホッとし、
涙の再会を果たしました。

病気でも、災害でもないのに、
涙ながらの再会をさせる姉は、
やっぱり凄い才能の持ち主ですね!

先日も2日連続のセミナーに行って、
ホテルに財布を忘れ、
初対面の参加者に、
懇親会のお金を借りるつわものぶりを
発揮したとか!?

奇跡的に携帯ケースに入っていた
クレジットカードでタクシーにも乗れたらしいです。

いまだに、列伝を作り続ける宮内は
やっぱり凄い人です!

宮内シャチョウの編集後記

携帯電話がない時代って
不便でしたよね~(笑)

妹にはいつもいつも、迷惑をかけて
本当に申し訳ないと思っています。

反省してますっ

でも日本国内じゃないですかぁ
そんな大げさに涙するほど心配しなくても・・・

私、アフリカでヒッチハイクした女ですからね
「列伝」ストーリーとしてはカワイイもんです。

はい。

妹は飲むと、いつもこの昔話を語りだすのですが
それが何より怖いです。

私にとっては前世の話?くらいの昔話なのに
やられたほうはずっと恨んでるんですかねぇ

コワイコワイ

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