スタッフ全員が必ず守っている事

2016年04月26日

神奈川県で婦人科専門院を開業しております、
粟木原です。

当院の研修について
お話しさせて下さい。

ファンクショナルマッサージ治療室の
スタッフ全員が守っている
決まりごとがあります。

それは、
まず「仮説を立てる」こと

これって不妊治療だけでなくて、
痛みの治療をする時も必ず守るルールなのですが

「仮説を立てる」
↓ ↓ ↓
「仮説を元にアプローチ」
↓ ↓ ↓
「結果を計測し、さらに仮説を立てる」

当院の臨床では、
基本的にこの順番になります。

ファンクショナルマッサージの
新人スタッフも、
まずはここをできるようにならないと、
デビューできません。

今年もたくさん面接に来られましたが、
1人だけ合格です。

今研修中です。

研修していて、必ず出る質問が

「腰痛を治すにはどうやるんですか?」とか
「冷え性のツボってどこをつかうんですか?」

など、

「やり方」を聞かれます。

でも、それでは学生のテストとしては良いけど
当院の臨床家としては全然ダメで
そんな方に対しての、
僕からの返しとしては、

「腰痛の原因は?」
「なんで痛いの?」
「冷える原因は?」

ってなります。

今年入った子は新卒で、
学校でもとても成績が良く、
鍼灸マッサージ師の資格だけでなく、
日本体育協会の
アスレティックトレーナーの資格を持つ新人です。

そんな優秀な子でも、

「腰痛の原因は?」って質問に対して、

「アライメントの問題」とか
「ストレスが原因」とか

突っ込みどころが
満載の答えしか出てきません。

当院のルールとして、
答えを
「解剖生理学、運動学、組織学」
に落とし込めてはじめて、
仮説が立てられます。

腰痛の原因としても

アライメント不良(どんな不良?)
⬇︎
筋紡錘の緊張(レベルは?)
⬇︎
毛細血管が閉じる(その証拠は?)
⬇︎
組織が低栄養の状態が続く
(低栄養になった組織はどこ?今後どうなる?)

などと
最低限の仮説をたてられて初めて、
デビューできます。

〜〜の治し方は?っていう
そんな質問では教えません!

正確には教えることができません。

痛みも不妊治療も様々な原因があって、
アプローチの仕方も全然異なります。

原因を把握しないと
アプローチ方法を選択できません。

「誰でも出来る不妊テクニック」

みたいなものを
求める気持ちも分かりますが…

まずなぜなのか?

って部分を考えてみて下さい。

深ーく問診して、
仮説をたてられるようになるのに、
今年の新人さんは
多分あと2週間で行けます。

それだけ当院の新人さん優秀ですし、
僕は教えるプロで、毎週やってますし。

これから不妊治療を始めようと
考える方に考えて欲しいのですが、

「解剖生理学、運動学、組織学」

に落とし込む事を徹底して下さい。

慣れないと大変かと思いますが…

様々な会社と一緒に、
治療業界を
そこのレベルまで高める運動をしておりますので、
業界のレベルが変わって行きます。

大変ですけど、ここができるようになると、
患者さんは離れなくなりますし、
結果も出るようになります!

さらに深い知識を身につける上での、
強固なフレームができる事にもなります!

宮内シャチョウの編集後記

なるほど~~~!!ですね。すごいですね!!

粟木原先生のところでは、

「教えた通りのことをやる」人材ではなく
「自分で考えられる」人材に育っていくわけですね。

勉強になります。

ポータルズでいえば・・・
「HTMLの書き方」、「デザイン」ではなく

「お客様の集客のためには何が足りないの?」

が考えられるスタッフに育てるってことですよね。

うんうん。

思考の手順やフレームを作ってあげるんですね。
めっちゃ為になるお話、ありがとうございました!

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