チラシを取る確率が2.5倍!仕掛学で人を動かすアイデア
2017年10月20日
こんにちは!
キンモクセイの香りが近所に漂い
「秋だな~」と実感している、道産子田中2号です。
(北海道にはキンモクセイがないので、
大人になってからこの香りを知りました。)
通勤時間が往復3時間かかるので、
電車の中で読書の秋を楽しんでいますが
最近、面白かったのが「仕掛学」という本。
大阪大学の准教授が書かれた本です。
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・人に望ましい行動して欲しい
(例:募金をして貰いたい、階段を使って欲しい)
・人に望ましくない行動を控えて欲しい
(例:トイレを汚して欲しくない、ゴミを捨てて欲しくない)
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と思うことは、よくありますよね?
私は子育ての場面で、おもちゃを片付けて欲しい!
電車の中で静かにして欲しい!などなど、毎回直面しています。
こんな、日常生活の困った事も「仕掛学」を使えば解決!
人を無理やり動かそうとするのではなく、
自ら進んで動きたくなるような、遊び心のある
仕掛学の例やアイデアがたくさん載っていたので、
学問書というより、読み物として楽しく読めました。
(おもちゃの片付けには、おもちゃ箱の上に
バスケットボールのゴールを付ける…など)
仕掛学は、ビジネスにも応用できます。
チラシスタンドのチラシにある仕掛けをするだけで、
何と!!!
チラシスタンドの方に目を向けた回数は5.2倍、
チラシを手を取った枚数は2.5倍になったそうです。
(2011年 大阪大学での実験)
どんな仕掛けをしたかというと…
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正解は、「鏡を設置した」です。
チラシスタンドの上部に鏡を設置しておくと
人はつい気になって鏡を見てしまうそうです。
(人には自己承認欲求があるので、鏡があると
ついつい髪型や服装などをチェックしてしまいます。)
そして、鏡に近付いてしまった自分の行動を
正当化するためにチラシを手に取ってしまうのです。
「私はナルシストじゃないよ、チラシを取るために
近付いたんだよ」
と、自分に言い訳するんですね。
鏡はエレベーターホールに設置しておくと
待ち時間が短く感じるという効果もあります。
鏡を見て身だしなみをチェックしている間に
エレベーターが来るから、待ち時間が苦にならないんです。
鏡を設置するだけなら、簡単にできる仕掛けですよね。
チラシスタンドがないなら、
院にある鏡の横にチラシやパンフレットを置いたり
トイレの鏡にステッカーを貼ったり…という
工夫もできると思います。
ぜひぜひ、試してみてくださいね。
おすぎの編集後記
鏡があるとついつい覗き込んでしまう
代打のおすぎです。
“人を無理やり動かそう”と
したり、されたりで、
思わぬトラブルに発展してしまうケース、
多いのではないでしょうか!
“仕掛け”を考えて
いろいろ試してみるのも
良いかもしれませんね~!