親子でたのしむ イソップ物語
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 イソップは、きげんぜんの人で、どれい というみぶんでした。
 しかし、おもしろいどうわをつくって、おはなしをするのがとくいでした。
 
イソップ物語 ずるいきつね
こなひきの おやこが いちばへ ろばを
うりに でかけました。

ふたりは ろばと いっしょに あるいて いました。

むらの ひとが わらいました。
「きみたち おばかさんだねぇ。ろばにのっていけばいいのに」

「なるほど それもそうだな。」 おとうさんは そうおもって
こどもを ろばに のせました。
じぶんは そばに つきそいながら あるきました。

すると、むこうから おとうさんの ともだちが やってきて いいました。

「おい、おい。こどもを ろばに のせて じぶんが あるくなんて よしたまえ。
こどもを あまやかして どうする。 こどもは けんこうの ためにも あるいたほうが いいんだよ。 あるかせろ。 あるかせろ。 」

「なるほど それもそうだな」 おとうさんは そうおもって、こどもを ろばから おろし、
かわりに じぶんが のりました。

しばらくいくと、こんどは うしかいのおねえさんが かおを しかめて いいました。

「まぁ、よのなかには ひどい おとうさんも いるものね。
じぶん ばっかり、らくしちゃってさ。
ちいさな こどもを あるかせるなんて。
かわいそうに こどもが つかれて くるしそうじゃないか。 」

「なるほど それもそうだな」 おとうさんは そうおもって、こどもを じぶんの まえに のせました。
こんどは おやこ ふたりが ろばにのって、いちばの ほうへ すすんで いきました。

ろばは ふたりも せなかに のせて、だんだん くるしそうに なってきました。
あしが よたよた してきました 。

やがて、ろばは きょうかいの まえに つきました。
きょうかいの まえには、 ぼくしさんが たっていて おとうさんを よびとめました。

「もしもし、ちょっと まちなさい。 そんな ろばが かわいそうじゃないか。
おとうさん、 ろばをみて ごらんなさい。 よたよたして つらそうだ。」

「なるほど それもそうだな」 おとうさんは そうおもいました。
いちばに いくまでに ろばが よわってしまっては
うりに だすことが できません。

「どうすればいいんだろう」こまった おとうさんに、 ぼくしさんは いいました。
「ろばを かついでいきなさい」

「なるほど それもそうだな」
おとうさんと こどもは ろばからおりました。

それから ろばの あしをしばり ぼうにくくって ふたりでかつぎました。
 
ところが、おもくて おもくて たいへんです。

おやこは たいへんな おもいで
ろばを かついで いきました。

そのようすを ながめていた ひとたちは
あきれていいました。
「ばかな おやこだねぇ」

もうすぐ いちばに とうちゃくです。
ろばを かついだ おやこは まもなく はしの うえに つきました。

「もうすぐ いちばだ がんばろう」

しかし、ろばが あばれだしました。
さかさに つるされて いるので くるしかったのです。

ろばが ひどく あばれたために
ぼうが ポキンと おれてしまいました。

ろばは かわの なかにおち、
ながされて いってしまいました。

「ああ、なんという ことだろう。
これと いうのも ひとの いうことばかり
きいたからだ 」

おとうさんと こどもは しょんぼりと
いえに かえって いきました。